(1557) 求道者のこころ2014/05/31 03:10

プロゴルフプレーヤーのトム・ワトソンが, 今月の日経の 「私の履歴書」 に寄稿している事は何日か前に紹介した.

そのトム・ワトソンが 30 日付けで次の様に書いている.

松山と同じく, 日本の若手プロで現在, 米国のツアーを主戦場としている石川 遼とも全英オープンなどでラウンドした事がある.

石川について言えるのは, 先ず, あの若さで多くの注目を集めた事に伴う重圧は相当なものだったろう, と言う事だ.

次に言えるのは, ゴルフには良い時と悪い時がつき物だと言う事. その繰り返しの中で, 出来るだけ好調を長引かせ, 不調を短くする事が肝要だ.

好不調の波を重ねながら, 最終的には自分のゴルフが右肩上がりになって行けば, それでいい.

石川だけに, と言う訳ではないが, 彼へのアドバイスとして言いたいのは 「出来る限り, 練習を重ね, 何が自分に合っているのかを突き止めろ」 と言う事だ.

前にも書いた通り, 試合中でも自分のスイングを変える事を恐れてはいけない. そこから学ぶ事は必ずあるからだ.

勿論, ゴルフのスイングにおいて 「こだわり」 は時に重要だ. 然し, それが上手く行かない時には, 変える勇気も持たなければならない.

ゴルフ界に長らく君臨してきたジャック・ニクラウスは, 引退を表明するテレビ番組のインタビューで 「私は何時もスイングを変え続けていた」 と振り返っている.

世界で最も偉大なプレーヤーですら, そうなのだ. 実際, ジャックはマスターズ選手権の最終日, バックナインの最中でもスイングを変える事を厭わなかった.

それこそ, ゴルフにおいて 「己を知る」 と言う事だ. そこに他人が入り込む余地などない.

自分自身を信じ, 皆, 這い上がって行くしかないのである.

以上, トム・ワトソンは我々に大切な事を教えて呉れている.

1) ゴルフには良い時と悪い時がつき物だと言う事. その繰り返しの中で, 出来るだけ好調を長引かせ, 不調を短くする事が肝要だ. 好不調の波を重ねながら, 最終的には自分のゴルフが右肩上がりになって行けば, それでいい.

2) 出来る限り, 練習を重ね, 何が自分に合っているのかを突き止めろ.

3) 勿論, ゴルフのスイングにおいて「こだわり」は時に重要だ. 然し, それが上手く行かない時には, 変える勇気も持たなければならない.

4) 自分自身を信じ, 皆, 這い上がって行くしかない.

ゴルフの処を 「人生」 に置き換えてみれば, そのまま処世訓になるのである.

誰についても言える事だが, その道の頂点を極めた人間は, "人生の極意" とでもいうものを掴んでいる事が解る.

Have a nice weekend!
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