松生 恒夫/ 矢嶋 信浩 著 『味噌, しょうゆ, キムチ 植物性乳酸菌で腸内改革』 (主婦の友社)2012/11/17 03:49

ご存知の様に, 乳酸菌には, 牛乳を初めとする動物の乳に生育する動物性のものと, 野菜や豆, 米や麦などの植物素材を発酵させる植物性のものと, 2 種類ある.

植物性乳酸菌は, 沢庵やキムチなどの漬物や味噌, 醤油, 更には酒や熟 (ナ) れ 寿司などの米の発酵食品まで, 様々な食品に生育している.

他方, 動物性乳酸菌は, 乾燥, 熱, 酸に弱く, 胃酸で死滅してしまうが, 植物性乳酸菌は酸に強く, 生きたまま腸に届くため, 昨今注目を浴びているのである.

ヒトや動物の腸は, 食べ物を分解し吸収するための器官であるため, 生物の生育に必要な栄養分が豊富な環境になっている.

このため, 腸内には "常在細菌" が, その種類においても, 量においても, 最も多く存在する部位となっている.

ビフィズス菌に代表される "善玉菌" には, 乳酸や酪酸などの有機酸を作るが, 大腸菌やウェルシュ菌に代表される "悪玉菌" は悪臭の元になったり, 腐敗物質を産生したりする.

これら多様な細菌群は, 消化管内部で生存競争を繰り広げ, 互いに排除したり, 共生関係を築きながら, 一定のバランスが保たれ, 平衡状態にある生態系が作られる.

この様にして作られた生態系を 「腸内細菌叢」 と呼んでいる.

そこで, この腸内細菌叢のバランスを改善する事を目的とした健康食品が開発される様になったのであるが, 乳酸菌などの細菌を生きたまま含むものを "プロバイオティクス", それ自体は生菌を含まないが, 善玉菌と言われる菌が特異的に利用するオリゴ糖などの栄養源を含むもののことを "プレバイオティクス" と呼んでいる.

さて, 1 日 30 万人以上が摂取していると言われている 「植物性乳酸菌」 だが, そのブームには, 現代人の腸内環境が大きく関係している様だ.

便秘, 大腸癌など腸疾患を抱える人の増加. 昔ながらの和食が消え, 欧米化した食卓... 私たちの腸は, 一体どんな環境にあるのか?

表題の本は, 植物性乳酸菌をキーワードに, 「第 2 の脳」 と言われる腸の重要性を, 専門家が解り易く説き起こしている.

植物性乳酸菌は, 腸まで届くプロバイオティクス食品であり, 腸内生存率が動物性乳酸菌の 10 倍であると言われている.

また, 植物性乳酸菌の効果として, 免疫活性作用, 発癌物質の排出・分解、便秘・下痢の解消, 病原菌感染の予防, などを挙げる事が出来る.

高ストレス社会に生きる現代人の腸内環境を変え, 心身の健康を得るための一助となる一冊である.

Have a nice weekend!
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