食の国内自給率について考える事2010/09/22 03:15

最近の報道によると 「食の国内自給率」 が 40% を割ったそうである.

然し, 家庭の食事を例に考えてみると, お米は言うまでもなく, 味噌, 醤油などの原料を初め, スーパーなどで売られている食材には 「国内産」 と表示されているものが殆どと言っても過言ではない.

輸入食料品, 特に, 農産物の残留農薬問題が顕在化して以降, 食材の国産品への回帰傾向が増したように思う.

この 40% 云々と言うのは数字のマジックみたいなところがあって, 現実には, 輸入農産物の殆どは加工食品と外食店で使用されているのである.

日本人は規格に対して非常に厳しい国民だと言われている.

そのため, 日本向けの農産物は海外で通常流通しているものに較べ, 綺麗で形やサイズが統一されていなければならないという制約があって, その事が結果的に使用する農薬の種類も量も多くしている側面があるのである.

更に, ポストハーベスト農藥と言って, 輸送期間中に傷んで腐ったりしない様, 収穫後の農作物に直接農藥が薬布されるのであるが, 日本では農藥としては使用が禁止されており, 食品添加物として輸入農作物にのみ認められている物なのである.

日本は四季に恵まれていて, 春夏秋冬, それぞれ 「旬の野菜」 や 「旬の果物」 が出回り, 旬のものの美味しさを味わう事が出来る国なのである. 

それは 「目には青葉, 山ほととぎす初鰹」 と言う言葉にも代表される.

旬の農作物には害虫や病気が出難いと言われており, 農薬の使用も少なくて済むのである.

ハウス栽培の様に加温する必要もなく CO2 の削減にも貢献できるし, 何より栄養価も高く, 香りも甘味も強い. 

旬の野菜を食べる事は, 昨今流行の "エコ" であり, 何よりも身の安全に繋がっているのである.
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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