放射線に被曝すると? ― 2011/03/15 02:19

11 日午後に発生した東日本巨大地震は, M 9.0 で, 震源域は約 500 km にも及んでいた事が気象庁から発表された.
地震の規模は世界史上 4 位タイの大きさだと言う.
また, 宮城県警によると, 死者の数は 「1 万人を超えることは間違いない」 との事である.
それに伴い, 巨大な津波が東北・関東の太平洋沿岸を襲い, 東京電力福島第 1 原子力発電所の 1 号機に続いて 3 号機でも, 水素爆発が起っている.
放射線被曝が懸念される処である.
放射線に被曝するとは, 具体的に如何いう事なのか?
放射線に暴露されることを 「被曝」 と言うが, 人間は日常生活の中で, 宇宙, 大地, 食物を通じて放射線を受けている.
また医療の現場や工業分野においても放射線が利用されている.
この様な日常生活において受ける放射線は, 微量で, 健康に影響する事はないとされている.
一方, 「放射線事故・災害」 とは, 不慮の被曝や, 予定以上の線量の被曝を言う.
この場合は, 健康に影響を与える線量の被曝を被る可能性がある.
高線量の被曝をした場合, 血液障害, 消化管障害などの急性放射線症になることがあり, 被曝後, 数日から数週間で発症する.
また, 比較的低線量の被曝でも, 被曝後, 数年以降, 発癌や白内障などの晩発障害がおこる危険性もある.
また, 放射線の被曝様式には, 離れた線源による 「外部被曝」, 放射性物質が体表面に付着する 「体表面汚染」, 放射性物質の体内への取り込むによる 「体内汚染」 に分けられる.
原子力災害が発生した場合, 放射性物質として気体状のクリプトン, キセノン等の希ガスと共に, 揮発性の 「放射性ヨウ素」 が周辺環境に放出される事が考えられる.
「放射性ヨウ素」 を吸入などによって身体に取り込むと, 「放射性ヨウ素」 は甲状腺に選択的に集積するため, 放射線の内部被曝による甲状腺癌などを発生させる可能性が出て来る.
この内部被曝に対しては, 安定な (非放射性の) 「ヨウ素剤」 を予防的に服用する事で, 「放射性ヨウ素」 の甲状腺への集積を防ぐことが出来るため, 甲状腺への放射線被曝を低減する効果がある事が分っている.
しかし 「ヨウ素剤」 は甲状腺以外の臓器への内部被曝や希ガスなどによる外部被曝に対しては, その放射線影響を低減する効果はないと言う.
「安定ヨウ 素剤」 は原子力災害発生時に周辺地域の住人らが 「災害対策本部」 の指示に従い, 屋内退避や避難といった他の防護策とともに迅速かつ的確に服用するもので, 甲状腺癌などの発生を予防するために用いられるものである.
福島原子力発電所がこれ以上の損壊が起らない事を神に祈るしかない.
が, 地震国日本では, 如何に安全策を講じようと, もともと原子力発電に頼ることが間違っていたのではないか, と言う問題が再び問われざるを得ないだろう.
大自然のエネルギーは, 人知の到底及ばぬものなのだ.
風力発電, 波力発電, 地熱発電など, 日本には, 原子力より遥かに安全で, 無限にも近い大自然の持つエネルギーを活用できる環境にあるのである.
災い転じて福となす, と言う言葉の通り, 今回の災害を契機にエネルギー政策を抜本的に見直してみる必要があるのではないかと思う.
Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
http://www.ne.jp/asahi/shinqma/tommy/index.html
(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
初診料が半額になります.)
心や身体に関する悩み事など, お気軽にご相談下さい.
E-Mail : tadashi.fukutomi@tcat.ne.jp
English speaking clients are welcomed!
Oil massage is available!
地震の規模は世界史上 4 位タイの大きさだと言う.
また, 宮城県警によると, 死者の数は 「1 万人を超えることは間違いない」 との事である.
それに伴い, 巨大な津波が東北・関東の太平洋沿岸を襲い, 東京電力福島第 1 原子力発電所の 1 号機に続いて 3 号機でも, 水素爆発が起っている.
放射線被曝が懸念される処である.
放射線に被曝するとは, 具体的に如何いう事なのか?
放射線に暴露されることを 「被曝」 と言うが, 人間は日常生活の中で, 宇宙, 大地, 食物を通じて放射線を受けている.
また医療の現場や工業分野においても放射線が利用されている.
この様な日常生活において受ける放射線は, 微量で, 健康に影響する事はないとされている.
一方, 「放射線事故・災害」 とは, 不慮の被曝や, 予定以上の線量の被曝を言う.
この場合は, 健康に影響を与える線量の被曝を被る可能性がある.
高線量の被曝をした場合, 血液障害, 消化管障害などの急性放射線症になることがあり, 被曝後, 数日から数週間で発症する.
また, 比較的低線量の被曝でも, 被曝後, 数年以降, 発癌や白内障などの晩発障害がおこる危険性もある.
また, 放射線の被曝様式には, 離れた線源による 「外部被曝」, 放射性物質が体表面に付着する 「体表面汚染」, 放射性物質の体内への取り込むによる 「体内汚染」 に分けられる.
原子力災害が発生した場合, 放射性物質として気体状のクリプトン, キセノン等の希ガスと共に, 揮発性の 「放射性ヨウ素」 が周辺環境に放出される事が考えられる.
「放射性ヨウ素」 を吸入などによって身体に取り込むと, 「放射性ヨウ素」 は甲状腺に選択的に集積するため, 放射線の内部被曝による甲状腺癌などを発生させる可能性が出て来る.
この内部被曝に対しては, 安定な (非放射性の) 「ヨウ素剤」 を予防的に服用する事で, 「放射性ヨウ素」 の甲状腺への集積を防ぐことが出来るため, 甲状腺への放射線被曝を低減する効果がある事が分っている.
しかし 「ヨウ素剤」 は甲状腺以外の臓器への内部被曝や希ガスなどによる外部被曝に対しては, その放射線影響を低減する効果はないと言う.
「安定ヨウ 素剤」 は原子力災害発生時に周辺地域の住人らが 「災害対策本部」 の指示に従い, 屋内退避や避難といった他の防護策とともに迅速かつ的確に服用するもので, 甲状腺癌などの発生を予防するために用いられるものである.
福島原子力発電所がこれ以上の損壊が起らない事を神に祈るしかない.
が, 地震国日本では, 如何に安全策を講じようと, もともと原子力発電に頼ることが間違っていたのではないか, と言う問題が再び問われざるを得ないだろう.
大自然のエネルギーは, 人知の到底及ばぬものなのだ.
風力発電, 波力発電, 地熱発電など, 日本には, 原子力より遥かに安全で, 無限にも近い大自然の持つエネルギーを活用できる環境にあるのである.
災い転じて福となす, と言う言葉の通り, 今回の災害を契機にエネルギー政策を抜本的に見直してみる必要があるのではないかと思う.
Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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(なお, 診療予約時、「健康小話」 を読んだ, と言って戴いた患者さんは,
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