脳科学とリハビリ2011/08/09 03:26

脳内の血流量を調べられる 「光トポグラフィー」 と称する装置がある.

この装置を用いると, 例えば, 脳梗塞で倒れた後, 方麻痺が残り, 辛いリハビリに取組んでいる患者さんに適用すると, リハビリの効果について, 患者が画像を見て, 自分の脳の活動状態を, 血流の恢復具合から掴めるため, リハビリに取組む姿勢が積極的になって行くと言う.

また, BMI (ブレイン・マシン・インターフェイス) と称して, 脳波など脳内の情報をもとに, 医療器具の操作を制禦するシステムの開発研究も活発になって来ている様だ.

例えば, 慶応義塾大学の里宇明元教授と牛場潤一専任講師らは, 脳卒中で麻痺のある手の機能を改善させる治療法を研究中だそうだ.

手を動かす場面を頭の中で想像した時に表れる脳波に着目. 検出した信号をもとに, 手首につけた電動装具で患者の手を動かす.

すると, 最初は, 患者の脳波はバラバラだが, 訓練を繰り返すうちに, 脳の信号と手を動かす筋肉が連動するようになる.

20 人の患者で臨床研究を実施しているが, 麻痺した手が少し開く人も出てきたと言う.

「BMI がリハビリに有効な手段となる可能性がみえてきた」 と, 里宇教授は期待しているとの由.

ただ, 本来は脳が担う役割を, この装置に頼ると生涯外せなくなる恐れもあり, 患者と医師だけでこの治療にすると決めてよいものか如何か, と言うジレンマもあるとの事.

リハビリを続けながら, 按摩・マッサージ・鍼灸などの施術を望んでいる方麻痺の患者さんは多い.

それだけに, 脳科学の分野との連携を一層深め, 方麻痺の患者さんの QOL (生活の質) の大幅改善が実現できればと思う.

Have a nice day!
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はり・きゅう・マッサージ トミイ
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