(1317) 多臓器摘出による癌切除2013/10/03 02:32

或る日の日経によると, 米コロンビア大学で, 癌の難手術を手掛ける加藤 友朗外科学教授は 「神の手」 を持つ, と称されているらしい.

大切な血管に複雑に絡みついた癌. そのままでは切除し辛いので周辺臓器ごと一旦体外に出し, 癌を切り取ってから臓器を元に戻す.

同大学付属病院の外科医として 10 時間以上はざら, 時には, 24 時間も掛かる手術を年に 5 - 10 例もこなすと言う.

「もっと手術の経験を積みたい」... 大阪大学医学部を卒業, 研修医をしていたが, 転機になったのは 1995 年に米マイアミ大学の門を敲いた時.

「米国は研修医にどんどん手術をさせる」. 臓器移植の技術も学び, それが, 多臓器摘出による癌切除という新手法にも生きていると言う.

言うまでもなく, 米国で医師の仕事を続けるのは 「簡単ではなかった」 のである.

最初は言葉も思う様に通じなかった.

臨床医は通常 1 年契約で, 成績が悪いと 「戦力外通告される」.

生涯雇用契約を結べるよう, 厳しい選抜を潜り抜けてコロンビア大医学部の外科学教授に就く事が出来たと言う.

手術を希望する人は後を絶たない. 他病院で断られた患者も多い.

心掛けているのは 「多分ダメだと, 最初から否定しない事」.

時間を掛けて患者と話し合い, 手術するか決める.

手術では, 細い血管 1 本の縫い合わせに至るまで 「細部に拘り妥協しない」 のが信念だそうだ..

最近, 自身の経験を 「『NO』 から始めない生き方・先端医療で働く外科医の発想」 という本に纏めている.

「若手に読んで貰い, 枠を食み出して柔軟に考える癖をつけて欲しい」 と願っているとの事.

医療に限った事ではない.

物事は先ず 「否定」 で終っては何の発展もない.

肝心なのは 「ならば, 如何したらそれが "実現出来るか?"」 に知恵を絞る事が大切なのだ.

具体的な対案もなしに, 反対ばかりを唱えるだけの国会論争は論争とは言えないのである.

反対の多くは, 既得権益の保護が目的であるからそうなるのであろう.

本日のカット写真提供 : 下平 宏 氏 (きびたきシリーズ)

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